僕の外国人彼女が日本に住みたくない3つの理由

以前、自分は中国・上海出身の女性と付き合っていることを書いた。
 

そんな彼女と将来的には、日本に一緒に住むのもアリかと思っていたが、先日、彼女の口から思いも寄らない言葉が飛び出した。
 

※写真はイメージです
日本には住みたくない!
 

※Johnny
え!?なんで!?
 

日本は世界中から好かれ、みんなが憧れる国。
 

日本に住んでいるとテレビやネットなどの様々なメディアを通して見ることができるこの手のコンテンツ。
 

自分自身はこのようなメディアを冷ややかに見ていたが、そうは言っても日本は治安は良いし、食べ物も美味しい。
 

日本は世界から評価の高い国だと思っていたので、彼女の「日本には住みたくない!」のセリフには驚いた訳だ。
 

しかし、彼女に理由を聞いて見ると、そこには反日感情ではなく、もっともな理由があったのだ。
 

僕の外国人彼女が日本に住みたくない3つの理由

彼女は日本語検定1級を満点で合格。日本のテレビ番組「月曜から夜更かし」を毎週欠かさず見て、日本のタレントやアイドル(特に嵐と佐藤健)にも詳しい。
 

そんな日本文化が好きな彼女曰く・・・

※写真はイメージです
その国の文化が好きなことと住みたいかどうかは別問題
 

では彼女が言った「日本には住みたくない!」のセリフの真意とは何なのか?
 

彼女によると以下の3つの理由があると言う。

理由その1 アジア主要都市に比べ低い賃金


日本の賃金は、中国都市部やシンガポール、香港を下回り、ASEAN諸国との格差も急速に縮まってきている。
 

香港やシンガポール、中国の都市部では、新卒でも30万円以上の給与を支払う会社が山ほどある。にも関わらず、日本の初任給は約20万円と20年ほど変わっていない。日本の給与は今や欧米先進国だけでなく、アジアの主要都市と比べても低くなっているのだ。
 

ファーウェイの初任給月40万円が話題「普通に就職したい」「優秀な人は流れていっちゃう」
 

これらの国々では、フィンテックや人工知能の分野で、新卒でも年収1千万円を用意する会社も多々ある。
 

優秀な若い人材を高額な給与で囲うアジアの国々に対して、とりあえず「やりがい」と言っておけば、手取り20万以下でも優秀で、深夜までタダ働きをしてくれる人材が本気で来ると思っている日本。
 

アジアの優秀な若者からしたら、どちらの企業が魅力的か一目瞭然だろう。
 

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成果じゃなくて、在籍年数や残業時間を評価する給与システムの意味がわからない!

日本は給料の安い国。優秀な人はもう日本を選ばない。

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日本は物価の安い国。気づいていないのは日本人だけ。

2018.01.01

理由その2 過労死が国際共通語になる程の長時間残業


以前にも書いたが、某日系企業に勤めていた香港人の友人が、非常に優秀と言う理由で、日本の本社に数年派遣されることが決まった。
 

しかし、彼は「日本で働くくらいなら辞める」と言って退職してしまう。
 

ここ香港でもNHKや電通社員の過労死のニュースは大きく取り上げられた。多くの日本人は気づいていないが、日本の過労死や長時間残業は、それほどまでに海外で有名なものなのだ。
 

中国のシリコンバレーと呼ばれる深センにはこんなスローガンがある。
 

“Time is Money, Efficiency is Life” (中国語:”时间就是金钱,效率就是生命)
〜時は金なり、効率は命なり〜

 

今まで多くの外国人と働く機会があったが、中国人だけでなく、彼らの多くはこのスローガンを知らなくとも時間と効率を意識して働いている。
 

日本は遅刻や納期といったデッドラインの時間には厳しいが、効率といった時間密度には無頓着だ。
 

・長いほど実りのあるものだと錯覚される”社内会議”
・細部まで完璧なものを要求される”社内資料”
・”稟議”と言う名のおじさんの承認欲求を満たすためのスタンプラリー
・仕事ができない人間を黙ってひたすら待つ”付き合い残業”
・遅くまでオフィスに残ったものが賞賛される”評価システム”
・”飲み会”という名のおじさんの武勇伝発表会
 

多くの日本人がこれらは「当たり前のもの」として受け入れているが、海外の人材から見れば「時間の無駄」としか映らない。
 

日本の会社の多くが未だに長時間残業なのは、日本人がよく働くからではない。時間と効率という概念が、全く頭の中に入っていないことも大きな要因なのだ。
 

そんな環境に海外の優秀な人材が溶け込める訳が無い。

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給与も高くない上、深夜まで働いても残業代が出ないなんてありえない

理由その3 低い女性の社会的地位


彼女の出身の中国では「婦女節」と呼ばれ女性の職員のみが午後半休を取れる日がある(毎年3月8日、海外では国際女性デーとなる)
 

中国では、女性が結婚・出産してからも働くのが当たり前の環境の中、女性の社会進出や地位向上を目的として作られた日だ。
 

英国の人材会社ヘイズによると中国の女性管理職率は35%と言われ、日本の22%を大きく上回る。(※国内の外資を含む)
 

その女性の社会進出を代表するかのように、世界的に有名な中国のユニコーン企業(※評価額が10億ドル以上の未上場スタートアップ)である中国最大のシェア自転車企業・モバイク(摩拜单车)や、あのUberを中国市場から追いやったディディ(滴滴出行)もトップは女性だ。
 

一方、日本の中で、女性がトップにつき、世界に進出している企業がどのくらいあるだろうか?自分には一社も浮かばない。
 

企業だけでなく、国を代表するリーダーでも同じことが言える。近隣のアジアだけでも過去5年で、韓国、香港、台湾、タイ、ミャンマーに女性のリーダーが誕生している。
 

しかし、日本で国のトップに女性がつくことは今後10年はないだろう。
 

下記のデータは少し古いが、マッキンゼーが発表したアジア各国の取締役会(Boards)と会社の幹部(Executive committee)における女性の割合を示したレポートだ。

 

日本は伝統的に女性の地位が低いとされていきたイスラム国家のマレーシアやインドネシアより下なのだ。
 

また、ダボス会議を主催する「世界経済フォーラム」は、男女格差の度合いを示す「ジェンダーギャップ指数」を毎年発表している。
 

日本の順位は世界144カ国中114位。
 

世界でこれだけ「男女平等」や「女性の社会進出・地位向上」が叫ばれる中、「我関せず」と潮流から乗り遅れる日本。
 

昨今では、医学部における女性差別が話題になったが、日本を動かしている政治家さえ、「子供を産め」「結婚しろ」と女性差別発言を繰り返す始末。
 

様々な分野で日本はアジアトップを自認しているが、女性の社会的地位に関していえば、世界はおろか、他のアジアの国々からも大きく遅れを取っているのだ。

※写真はイメージです
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住みにくい国・日本にならないために


ここまで読んだ日本人の中には「嫌なら外国人は来るな」と言う意見の人も多いだろう。
 

確かに「嫌なら来るな」と言う意見は正論かもしれない。
 

だが、日本のメディアは、外からの意見に対して「日本は文化はクールだ」「日本が技術は素晴らしい」など、自分自身に都合の良いものしか報道しない。
 

愛国心も確かに重要だが、不都合な真実や耳の痛い言葉をシャットダウンすることとは別次元の話だ。
 

上記に挙げた3つの問題は、日本の抱える大きな課題でもあると同時に、日本に住んでいると「こんなものだろう」と中々気づけないことでもある。
 

「世界のトレンドは何か?」を常に意識し、価値観をアップデートするのに、外からの意見に耳を傾ける、外を見てみると言うのは、特に島国の日本にとって、とても重要なことなのだ。
 

インターネットの出現で、情報がすぐに拡散し、世界の価値観がフラット化し始めたと同時に、日本の立場も相対的な経済力の低下から、世界の数ある国の1つとなってしまった。
 

確かに、未だに日本の集団でのマナーの良さ、サービス業のレベルの高さなどは世界に誇れるものだ。
 

だが、もう日本は世界のお手本になるだけの国ではない。同時に世界から「学ばなければならない」立場でもあるのだ。
 

「嫌なら来るな」と言う意見は、世界から学ぶことを拒否し、思考停止した状態であることを忘れてはならない。

最後に

数年前に東南アジアを旅していた時に、ある中国人男性と知り合う機会があった。
 

年齢は30代後半だっただろうか。彼は北京大学を卒業後、東京大学の大学院に進学した経歴の持ち主だった。
 

そんな70年代生まれで、今よりずっと強固な反日感情を受けて育った彼が、何故日本の大学に留学したのか興味があり、理由を尋ねてみた。
 

すると彼はこんなことを言った。
 

「確かに僕らの世代は反日教育というものを受けて育ったが、中国が語る日本という国が、本当はどういうものか自分の眼で確かめたかった。」

「また日本や世界から見て、中国という国はどのように見られているのかを知りたかった。」
 

そして、彼は最後にこう言った。

“Never judge someone by the opinion of another”
 

直訳すると「片方の意見だけで、人をジャッジするな」になるだろうか。
 

この時代、多くの若者が反日教育を受けて、日本憎しとなっていたところで、彼は自分の頭で考えて、疑問を持ち、日本に留学という行動を起こしたのだ。
 

「日本は世界中から好かれている国」「日本の文化はクールだ」「日本の技術は世界一」
 

どんな形であれ愛国心を育むのは重要なことかもしれない。しかし、彼を見ていると、自分の頭で考え、疑問を持ち、行動することは、それ以上に大切なことだと思い知らされるのだ。

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