なぜ海外でアジア人差別は起こるのか?多い国は?その理由とは?

最近、アメリカで起こったアジア人に対する差別が日本でも話題となっている。

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差別を受けた人たちは、アジア人と言えど日本にルーツを持つ人たちではないので、「自分は日本人だから大丈夫」と思っている人も多いだろう。

 
自分も日本の外に出る前はそう思っていた。

 
「日本人は世界中から好かれ尊敬されている」「日本人は差別を受けることはない」と。

 
今回は、そんなおめでたい考えをもっていた自分が、世界に出て初めて気づいた、世界におけるアジア人の立場について語ろうと思う。

世界中に存在するアジア人差別!多い国と地域は?

自分が世界を旅していた時に、街を歩いているだけで「チャイナ・チャイナ」や「チン・チョン・チャン」など言われることが度々あった。

 
言葉自体は中国をバカにするものだが、彼らからすれば中国も日本も韓国も同じなのだ。

 
日本人で、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーのスカンジナビアの国々の違いがわかる人がどれくらいいるだろうか?

 
それと同じ理屈だ。日本人がいくら「自分たちは中国人や韓国人とは違う」と思っていても、アジア人以外の人間から見たら、どこの国も同じように見え、一緒くたにされる。

 
アメリカやヨーロッパの一部、オーストラリアなどのアジア人の移民や旅行者が多い場所における差別は、日本に居ても聞く機会が多い。

 
では、その他の地域はどうなのだろうか?

 
自分が世界を周って、アジア人に対する差別を感じた、または受けた場所は上記の地域以外で、南米、アフリカ、中東、インド。つまり、日本人と外見が違う人種がマジョリティな地域すべてだ。

上記の赤線で囲った国々の人は日本人と外見が近く、見た目や肌の色で差別されることはなかった。多少の差はあれど、同じアジア人としての外見をしているからだ。 ※今回の記事でアジアの定義は便宜上、赤枠の中の国々とする

 
逆に赤線で囲った地域以外では、アジア人差別を受ける可能性が非常に高い。

 
特にヨーロッパの白人から侵略や迫害をされた歴史を持つ国々でのアジア人差別は顕著だった。

 
例えば、南米ではヨーロッパからの移民が多数を占めるブラジル、アルゼンチン、チリなどではアジア人差別を感じることはなかった。しかし、ペルーやボリビアなどの国々、特に田舎の方では、街を歩いているだけでアジア人をバカにするような発言を浴びせられることがあった。

 
他にはアフリカやイラン、インドなど、やはりヨーロッパの国々にイジメられた過去がある国々が挙げられる。

 
自分たちは「欧米の白人には敵わないけど、アジア人よりかはマシだよな」と言わんばかりに。

アジア人を見るとこのようなポーズされることも多々あった。

なぜアジア人差別は起こるのか?

以前、イランを香港の友人と旅をしていた時だ。エスファハーンという街で地元のイラン人とすれ違う度に「チャイナ・チャイナ」や「チン・チョン・チャン」と言われることがあった。

 
冗談ではなく、本当に5秒に1回といったペースで、人とすれ違う度に「チン・チョン・チャン」と薄ら笑いを浮かべてくる。しかも老若男女問わずだ。

 
しかし、一緒にいた香港の友人は冷静だった。

友人(香港出身)
僕らをバカにしてくる人たちは、みんな、仕事がなく生活が苦しい。それに、この国は宗教的な制約や政治的な圧力も多く、人々は抑圧されているから、ストレスが溜まっているんだよ。
 

確かにこれらのアジア人差別をしてくる人間は、アジア人に直接恨みを持っている訳ではない。
 

貧困、差別、政治・宗教的制約等の日々の不満を他者にぶつけているだけなのだ。
 

自分より劣っているものを見つけて、自己肯定をしないと精神の安定が保てなくなる。
 

その対象が他の人種と比べ、体が小さいアジア人ということだ。
 

英国のEU離脱やアメリカのトランプ大統領を支持し、移民を追い出そうとする者、日本におけるイジメ。
 

これらの人々も日々の不満を他者に転換しないとやっていけない点で、本質的には同類だろう。
 

だからと言って人種差別が許される訳ではない。しかし、アジアの中で暮らしていれば気づかないだけで、アジア人に対する差別や偏見は確かに世界中に存在する。
 

日本人が思っているよりずっとアジア人、日本人というのは差別の対象になりやすく、見下されやすいのだ。
 

なお、イランの名誉のために言っておくが、アジア人をバカにしてくるのは一部の人間で、多くの人々は本当にホスピタリティー溢れる人たちだった。
 

イラン人の友人も多くでき、彼らの家に泊まらせてもらったりと現在でも交流が続いている。日本人が思っているよりずっと治安も良いし、また訪れたい国の一つだ。

最後に

日本は世界的に見ても珍しい、一つ民族が国民の大多数を占める国だ。移民の数も世界的に見れば極端に少ない。そのため、こういった人種差別に疎いところがある。

 
今後、日本も海外にルーツを持つ人々がどんどん増えていくだろう。

 
最近の日本のメディア等が盛り立てている「日本は世界中の国から好かれている」「日本は素晴らしい」といった日本礼賛的なものは、かなり危うく感じる。

 
自分たちは特別だという意識が人種差別を生み出すからだ。

 
それに加えて広がる格差や貧困。日々の生活に不満を持つ人も多くなってくるだろう。

 
そんな時に真っ先に攻撃されるのは、いつだってマイノリティな人々になる。

 
日本がこれらのアジア人差別から学ぶべきものはたくさんあるはずだ。

中国のドルガバ事件から学ぶアジア人差別に対する日本人の今後の方向性について

2018.11.25

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