植物性の人工肉!話題のインポッシブル・バーガーを香港で食べてみた。


海外で生活しているとベジタリアンやビーガン(肉類、魚介類の他、卵や乳製品も一切とらない菜食主義者)の人達と会う機会が圧倒的に多い。
 

自分の友人の中にもいるが、彼らは宗教上の理由ではなく、自身の健康や地球環境に考慮して、この様な食生活を選んでいる。
 

日本だと「意識高い系」と言われてしまいそうな彼らだが、近年、この様な人達が世界中で増えているらしい。
 

そんな世界中で高まる健康志向や近い将来の食料不足に備えて、今、注目されているある「肉」がある。
 

それが「植物性の人工肉」だ。
 

フェイクミート、代替肉、偽肉、等々の名で呼ばれるこの肉は、従来の動物の肉ではなく、なんと肉の風味や食感が大豆で再現されているのだ。
 

従来の動物の肉の味の素になっている成分と酷似している、「ヘム(Heme)」と呼ばれる大豆の根にある成分を使用することで、肉の風味や食感を生み出しているという。
 

そんな「植物性の人工肉」を使ったハンバーガーである「インポッシブル・バーガー(Impossible Burger)」と呼ばれるハンバーガーが、香港で提供されていると聞いて食べてみることにした。
 

 

日本未上陸!インポッシブル・バーガー(Impossible Burger)とは?

 

「植物性の人工肉」を作っているのは、アメリカに本社を置くインポッシブル・フーズ(Impossible Foods)
 

植物性タンパク質で作ったハンバーガー用の肉を中心に様々なレストランに提供している。
 

本国のアメリカでは市民権を得つつあるこの「植物性の人工肉」だが、アジアでは香港とマカオでしか展開されていない。
 

日本ではまだ食べることができない、まさに幻の肉なのだ。

インポッシブル・バーガー、どこで食べられる?

インポッシブル・バーガーを提供するnood food

 
現在、香港では30か所以上のレストランで、このインポッシブル・フーズ(Impossible Foods)の「植物性の人工肉」を食べることができる。
 

ハンバーガーを中心にミートパイ、サラダ、餃子、うどんの具とその用途は多彩だ。
 

参考:Where to Find the Impossible in Hong Kong and Macau
 

今回はその中の1つ、中環(セントラル)のSoho地区にある「nood food」で話題のインポッシブル・バーガーを食してみた。
 

インポッシブル・バーガーの味や食感は?

 

今回、オーダーしたのは写真の通りImpossible nood Burger (128香港ドル≒約1,790円)。
 

見た目は従来の牛肉と見分けがつかない。しかし、牛肉らしい味と食感があるかと言えばそうではない。
 

どちらかと言えば、豆腐ハンバーグの味や食感に近い感じだ。
 

この味を再現するまで5年の歳月を費やしたとのことだが、やはりベジタリアンやビーガンではない限り、多くの人にとっては従来の牛肉の方が好まれるだろう。
 

量産化されていないせいか、価格が従来の牛肉ハンバーグより割高なのもネックだ。
 

だが、この「植物性の人工肉」のビジネスはまだ発展途上で、彼らが掲げる環境問題や食糧問題のミッションやストーリには多くの人が共感している。
 

あのマイクロソフト創業者であるビルゲイツもインポッシブル・フーズ(Impossible Foods)に出資をして話題になった。
 

また三井物産も出資し、インポッシブル・フーズ(Impossible Foods)のライバルとされる「ビヨンド・ミート(Beyond Meat)」という企業がIPO(新規株式公開)を準備しているという。
 

「植物性の人工肉」のビジネスは、今後ますます注目されていく分野であることは間違いないだろう。

インポッシブル・フーズの掲げる環境保護と食料問題は避けられない人類共通の課題

 

昨今、食品業界のスタートアップ企業を中心に「Food Tech」という呼び名で新たな試みが行われている。
 

2050年までに世界の人口は、現在の74億人から96億人にまで増加すると見込まれる。この増加する人口に対して十分な食料を供給することが人類にとって大きな共通課題なのだ。
 

この食料不足への懸念や環境問題という人類共通の課題に対して、「Food Tech」と呼ばれるビジネスの枠組みで解決しようとしているのが、上記で紹介したインポッシブル・フーズ(Impossible Foods)やビヨンド・ミート(Beyond Meat)といった企業になる。
 

今回紹介した「植物性の人工肉」だけでなく、肉に変わる低生産コストのタンパク質の確保として「昆虫」を原料にした食品の開発も進んでいる。
 

元々、東南アジア等の地域では伝統的に食べられてきたが、最近では東京でも昆虫食専門店が立ち上がった。

この様な人類にとって大きな課題に取り組んでいるのは、何もスタートアップ企業だけではない。
 

スターバックスとマクドナルドも環境保護の面から、プラスチック製のストローを廃止する計画を発表した。ここ香港や中国ではすでに両チェーンでストローの使用は廃止されている。
 

この様に世界の潮流は、環境保護と食料問題の解決に大きく舵を取っているのだ。


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