世界一周のその後は?仕事を辞めてまで行く世界一周の3つのリスク


前回の記事でバックパッカーで、世界一周をすることのメリットについて書いた。
 

世界一周体験談!旅に行く意味を語ってみる

2020年5月15日
 

だが世界一周や海外放浪をしてみたいという人はたくさんいれど、実際に行動に移す人はごくわずか。
 

二の足を踏んでしまう人の多くは、このように考えているのではないか?
 

世界一周したい人
世界一周から帰国したあとに、仕事が見つかるか不安・・・
 

世界一周には、多くの時間を必要とするため、学生や経営者などの一部の人を除いて、大半の人は会社を辞めて旅に出ることが多い。
 

バックパッカーで世界一周をしてみたいけど、その後の仕事や再就職出来るのか不安。
 

今回はそんな人のために、世界一周のその後の人生に絡めて、会社を辞めてまで世界一周に行くことで生ずるリスクについて書いていこう。
 

 

世界一周のその後。仕事を辞めてまで行く3つのリスク

憧れの世界一周。
 

しかし、仕事を辞めてまで行く世界一周には、その後の人生に対してリスクとなり得るものが存在する。
 

それは一体なんであろうか?。
 

ここからは、仕事を辞めてまで行く世界一周のリスクを3つ紹介する。
 

世界一周を考えている人は、そのリスクの部分もきちん理解した上で世界一周に行くかどうか熟慮して欲しい。
 

リスク1 キャリアダウンはあってもアップはない


仕事を辞め、キャリアを中断してまで長期の旅に出るということは、日本ではまず良い評価にはならないのが現実だ。
 

「世界一周をしながら、英語をブラッシュアップしてTOEIC満点を取れるようになった」などのインパクトがある実績がないと、日本の一般企業に好印象を残すことは難しい。
 

以下の記事は約1年半程、世界を周り、日本に帰国後、再就職しようと人材紹介に行った人の話だ。

世界一周後、2年間職歴なしの人間が転職エージェントに会ってきた。

日本社会の現実を思い知らされる。
 

また以前、日本の人材紹介の大手に勤めてる人と飲んだ時のことだ。
 

その時に、転職希望者と企業の橋渡しを10年以上してきた彼に「クライアントの企業はワーホリや海外放浪した人をどう思っているか?」という質問をぶつけて見た。
 

その答えは・・・。
 

人材会社勤務の友人
ワーホリや海外放浪した人は、紹介しないで欲しいというクライアントは確かに存在する。
 

この様に「つらいことを我慢してやり抜く」ということを美徳としている日本人にとって、ワーホリや世界一周といった「遊び」や「楽しい」という要素が詰まっていそうな経験はマイナスの印象でしかないのだ。
 

やはり、日本でサラリーマンとして一生生きて行くと決めている人にとって、世界一周はリスクのある選択かもしれないことは頭に入れておいた方が良いだろう。
 

リスク2 結婚や出産などのライフイベントに乗り遅れる可能性


世界一周をしている人を年齢別で分けると、男女共にアラサーと呼ばれる30歳前後の人が圧倒的に多いと感じる。
 

逆に23歳〜25歳くらい人はほとんどいない。
 

日本でいうなら社会人1年目から3年目の時期。新卒で入った会社を3年以内に辞めて、世界一周という長期旅行に出るのはリスクが高すぎるということだろう。
 

30歳前後で、かつ独身であればお金に余裕もあり、両親もまだ元気なので、数年の長期旅行にも出やすい環境だ。
 

しかし、30歳前後で数年の旅から日本に帰国した際、周りの友人は結婚、出産とライフイベントを経験している可能性が高い。
 

自分は、独身でも既婚でも自分にとって幸せと思える環境に、身を置くことが大事だと思っているが、残念ながら日本では「結婚しない」「子供を産まない」という価値観はまだまだ浸透していない。
 

日本人
負け組
 

日本人
かわいそう
 

周囲にこの様に見られてしまうこともあるだろう。このような状況で周りの目を気にせずに日本で生きていくのは、かなりの精神力が必要とされる。

リスク3 日本に馴染めなくなる


日本は食事も安くておいしいし、住居も街も綺麗で、衛生面でも問題なく、サービスもきめ細かい。生活環境では世界トップクラスだ。
 

だが、世界一周を経験したバックパッカーの中には、自分のように海外に移住する人も少なくない。
 

もちろん理由は人それぞれだが、敢えて世界最高水準の生活環境を離れて、海外の過酷な環境に身を置く理由の一つに、日本の独特な価値観や考え方があるように思われる。
 

深夜まで及ぶ残業。休日出勤。仕事の後の行きたくもない飲み会。
 

日本の社会には、「苦労は買ってでもしろ」と言う言葉に代表されるように、「やりたくないこと・つらいことを我慢してやり抜く」のが美徳という価値観が確かに存在する。
 

仕事を辞めて世界一周やワーホリなどの、一見遊びにも取れる行為をするのは、日本人が大切にする「苦労は買ってでもしろ」という価値観に大いに反するのだ。
 

また「村八分」「出る杭は打たれる」という言葉があるように、ちょっとでも人と違う考えを持つとはじき出される文化も日本には存在する。
 

バックパッカーで世界一周やワーホリといった類は、「苦労してない」「普通じゃない考え」とみなされ、毎日やりたくないこと・つらいことを我慢している日本人にとって、格好の批判や軽蔑の対象になるのだ。
 

仕事を辞めてまで、世界一周をすることに対して、周りの家族や友人は応援してくれるかもしれない。
 

しかし、「人と同じように振る舞う」ことや「やりたくないこと・つらいことを我慢してやり抜く」ことを要求される日本社会は、レールを外れた人間にはとても厳しい。
 

「生活しやすい」と「生きやすい」は全く別物なのだ。
 

最後に

今回は仕事を辞めてまで行う世界一周のリスクをあげてみたが、実際に世界一周した友人の多くは、普通に再就職して日本でサラリーマンとして頑張っている。
 

一人で海外放浪できる度胸と根性があれば、日本の再就職活動がどんなに理不尽でも、簡単に乗り越えられるということを表しているだろう。
 

さらに、自分のように海外で就職してしまえば、そんな価値観などに囚われずに生きてもいける。
 

今回は、世界一周することのリスクを書いてみたが、世界を周って、様々な価値観や文化に触れることは、リスクの何倍ものリターンがあると思う。
 

日本では少しお金を貯めれば、簡単に海外に行くことができるし、年収300万でも世界の上位10%に入る。日本のパスポートも多くの国にビザなしで行くことが可能だ。
 

世界には海外旅行はおろか、一生に一度も飛行機に乗る機会さえない人が大勢いる。そのような恵まれた環境である日本に生まれてきたことは、宝くじで大当たりを引いたようなものなのだ。
 

仕事を辞めてまで、世界一周に行こうか迷っている人は・・・
 

その後の就職活動が・・・
 

周りの目が・・・
 

などの世界からみたら、本当にどうでもいい小さな価値観にに囚われず、日本を飛び出して、この世界の広さを自分自身の目で是非確かめて欲しいと思う。
 

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