1年半の世界一周中にTOEICを300点上げた話


世界一周に英語は必要ですか?

 
これは世界一周をしたい人からよく聞かれる質問だ。

 
結論から言うと必ずしも必要はないと思う。世界のすべての地域で英語が通用する訳ではないからだ。

 
しかし、英語ができると世界中の多くの人と交流が取れ、自分の世界が圧倒的に広がる。せっかく世界に出ても日本人とばかり行動してては得るものも少ない。

 
自分も実は世界一周に出るまでは、まったく英語が話せなかった。旅をしながら少しずつ英語力を磨いていったのだ。

 
今回は、英語ができなかった自分が世界一周中にどうやって英語力を磨き、TOEICのスコアを300点以上の870点まで上げたかを紹介しようと思う。日本にいても応用が出来るので是非試してみて欲しい。

 

英語の勉強を始めたきっかけ

自分が英語を本格的に勉強し始めたのは26歳の時。海外旅行の楽しさに目覚め、英会話教室に通い始めたのが最初のきっかけだった。

 
一応、大学受験で普通の日本人のように受験英語は勉強したが、大学では英語が必修ではなく4年間英語とは無縁のまま社会人になった。

 
社会人になってから、現実逃避のように海外旅行にハマり、いつか海外移住が出来たらいいなと思い始めたのもこの頃。多くの日本人と同様に、自分の社会人生活も毎日、終電で帰るような地獄のような日々だったが、5分だけでもと毎日欠かさず英語の勉強をしていた。

 
そんな日々が4年以上続き、世界一周する直前に受けたTOEICは500点台だった。

 
毎日わずかな時間だったが、4年間やってきただけに、この結果はショックだったのを覚えている。正直、もう少し出来ると思っていたからだ。

 
世界一周の旅に出てからも外国人バックパッカー同士の英語の会話について行けず、悔しい思いも何百、何千回はしたと思う。

 
そんな自分が世界一周中の1年半でどのように英語力をあげたのか?

 
下記で「話す・聞く・読む・書く」の4つのそれぞれの分野での勉強方法紹介していく。

Speaking(話す):会話の相手はまずアジア人から

海外でも日本国内でも外国人と話す機会は、海外旅行や英会話だけでなく探せばいくらでもあると思う。

 
その中でも英会話に自信がない人は、まずはアジア人(特に東アジアの中国、韓国、台湾)から会話をスタートすることを心がけてみてほしい。

 
これは彼らにとって、英語が第二外国語で聴きやすいというのも大きな理由の一つだが、一番の大きな理由が地理的に近く文化や感性、思考が似ているという点があげられる。

 
例えば、(すべての人に当てはまる訳ではないが)アジア人同士が英語で会話する場合、その国の文化や習慣など、日本人にとっても取っ付きやすい話題を好む傾向がある。その反面、お互い複雑な過去があるので歴史の話題はタブーになりがちだ。

 
逆に欧米人は歴史や経済の話題を好み、アジアと同じ複雑な歴史があるにも関わらず、欧米人同士は、そこをダブーとせず、ざっくばらんに自分の意見を言い合う。

アラブ人になると宗教や神の話題になりがちなので、英会話初心者にはお手上げだ。
(もちろん、これらは人によって個人差はある。)

 
話は少しそれるが、アジア人と欧米人の感性の話をすると「ウユニ塩湖」の例があげられる。
ウユニ塩湖とは、南米ボリビアにある世界最大級の塩湖で、絶景スポットとして世界中から観光客が集まってくる。

 
ウユニ塩湖には雨季と乾季(上記の写真が雨季と乾季の違い)があり、両方とも絶景なのだが、雨季の水が張っている塩湖へのツアーの参加者の8割以上がアジア人(日本、韓国、中国、台湾、香港)となる。

 
逆に欧米人は水が張ってある塩湖ではなく、乾いている大地の塩湖を好み、そちらのツアーに参加する傾向がある。

 
欧米人はウユニ塩湖で、乾季のどこまでも続く大地に美しさを見出し、アジア人は雨季の水に反射した空や雲に美しさを見出す。

 
日本人同士でも同じ価値観を持つ人同士が、友達になりやすいのと同様に相手が外国人の場合でも、それは例外ではない。

 
価値観が似ているアジア人であれば、話も盛り上がり、英語で会話するということに抵抗がなくなる上に、自分の英語力にも自信がついてくるだろう。

 
英語に自信がないという方は、是非、まずは近くに住む国々の人から友達になってみてほしい。

Listening(聞く):ディズニーは最強の教科書

アニメだからと言って侮ることなかれ。ディズニーアニメには、英語のリスニングの基礎レベルが養われるエッセンスが大量に含められてるのだ。

 

具体的には
・子供でも楽しめるために作られているため、難しい言い回しや単語がない
・発音がとてもキレイ(特定のキャラを除く)
・ストーリがわかりやすい

 
海外ドラマ(ゴシップ・ガールとかgleeとか)で勉強していますっていう人もいるが、これ中級編。流行りの若者コトバやスラングなどが頻繁に登場するため、英語の勉強を始めたばかりの人には敷居が高い。

 
下記で、自分がおすすめするディズニーアニメをあげてみる。

アナと雪の女王(原題:Frozen)

日本でも大ヒットした言わずと知れた名作。ストーリもわかりやすく、キャラクターの会話もわかりやすい、英語の教材としてはディズニー映画で一番だと思う。ただし、作中で何度が出てくるミュージカル場面は、英語の勉強としては難易度が高いので、聞き流すだけでいいかもしれない(現実でも使わないし。。。)

 

塔の上のラプンツェル(原題:Tangled)

アナと雪の女王と同じく、平易で日常で使えるセリフがとても多いため、ビギナー向け。
英語の勉強とは関係ないが、作中に出てくるランタンが打ち上げられる幻想的な光景は、タイのコムローイ祭をモデルとしていると言われている。自分が1年半の世界の旅で見た絶景の中でも上位にくるものなので、是非、一度は行って見て欲しい。

 

ズートピア(原題:ZOOTOPIA)

これは何と言ってもストーリがいい。「草食動物と肉食動物が共存する世界」を舞台に差別や偏見の問題を訴えている。日本人として日本で暮らしていると中々意識する機会がないテーマなので、是非、すべての日本人に見て欲しい。上記2作と比べると映画の中に出てくるセリフは難しいものがあるが、こうした差別や偏見の問題をアニメを通して、わかりやすい英語で学べる唯一の作品ではないだろうか。

 
自分は、以上の3作品を中心に見て、徹底的にリスニング力を鍛えた。

 
最初は、英語音声・英語字幕で全部通してみる。

2回目は同じく英語音声・英語字幕で、チャプターごとにわからない単語や言い回しを調べながらみる。具体的には以下の様に行う。

・チャプター1の単語や言い回しを調べる
・チャプター1を英語音声・英語字幕で通してみる
・チャプター2の単語や言い回しを調べる
・チャプター2を英語音声・英語字幕で通してみる
・チャプター3の…..

 
チャプターごとに単語や言い回しを調べていくのは、飽きないための工夫だ。
いきなり約2時間の映画の単語をすべて調べようとすると、途中で飽きが来てしまう。飽きない工夫も語学力上達の大事な秘訣だ。

 
そして、一番大事なのは、リスニングの練習を行うときは必ず集中すること
「よく聞き流すだけで英語力アップ」などの広告があるが、聞き流すだけでは、リスニング力は絶対に上達しない。

 
以上のこと3ヶ月間、毎日続けていけば、英語が聞き取れるようになっていると実感できると思う。

番外編 海外版・ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー

番外編として、自分の好きな日本のドラマやゲームの海外版で英語を学ぶのもありだ。自分は小さい頃からドラゴンクエストやファイナルファンタジーといったRPGが好きだったので、その海外版を英語の勉強に使用したりもした。

 
ディズニーアニメに比べると難易度は高いが、好きなものであれば飽きが来ないし、長く続けられる点がメリットだ。

Reading(読む):非ネイティブの人が書いたもの読む

英語で書かれた雑誌や本は多々ありますが、その中でも日本人や非ネイティブが書いたものはわかりやすく、テーマが難しくても取っ付きやすいものが多い。

 
元々、日本で教育を受けた人は中学・高校と英語の読み書きには、たくさん時間を割いているので、他の国とも比べても読み書きのレベルは高い。
そのため、ここではListeningで紹介したものより、少しレベルをあげて以下の教材を紹介しよう。

 

・The Japan Times

有名なThe Wall Street JournalやTIMEなどと比べると日本のニュースが中心で、何よりも記事の著者が日本人なので読みやすい。最初は1日1記事読むのも精一杯かと思うが、3ヶ月も続けていれば、かなりの英語での読解力がつくはずだ。

 

・South China Morning Post

自分は仕事柄、中国の企業との取引が多いため愛読している。こちらも非ネイティブが書いているので、読みやすい記事が多い。将来、移住したい、仕事で関わるなどの興味のある国の英字新聞を読むのもリーディング力をあげるコツだ。

 

・In Order to Live

最近読んだ本で、読みやすかったので、ここで紹介しておこう。著者の女性は、13歳の時に北朝鮮から”脱北”をした少女で、北朝鮮での生活から逃亡し、新しい人生を歩みだすまでが書かれたノンフィクションだ。

 
この動画を見て興味を持ち、本を買ってみたが、著者も非ネイティブのため、わかりやすい英語で書かれている。動画の方も英語字幕が付いているため、英語の勉強の教材としても良いものだ。

Writing(書く):日記は最強のツール

英語に関して1年間の旅の中で、毎日欠かさずに行っていたことがあった。

 
それは英語で日記を書くこと。

 
最初の数ヶ月は、2〜3行を書くだけでも精一杯だったが、日本に帰る頃には、3~4ページ(2,500文字から3,000文字)をすらすら書けるようになっていた。

 
外国人とチャットでコミュニケーションを取れるアプリはたくさんあるが、これらのツールには弱点がある。

 
それはPCや携帯の英語の予想変換を使うとライティング力は伸びないということ。

 
英語の予測変換機能を使い続けるといざ英語を書かなければいけないシュチュエーションで、「あれ、この単語のスペルなんでっけ?」っていう状態になりかねない。

 
かく言う自分も海外に移住してからは、日記を書かなくなったので、仕事で英語を書かなければいけないシーンで「あれ、この単語のスペルなんだっけ?」ってなることがよくある笑 是非、英語を紙に書くということを習慣づけて欲しい。

最後に

英語に限らず外国語を学ぶということは、とても時間がかかり、何よりも何回も失敗しなければ上達しない。

 
自分も英語の勉強を始めてから、恥ずかしい思いや悔しい思いを何回もしてきた。でもそこから逃げずに、愚直にやり続けた結果が、今の海外移住に結び付いていると思っている。

 
語学に特別な才能は必要ない。必要なのは、愚直なまでの継続力だ。

 
そういう意味で語学の勉強は、努力次第で誰でも取得できる、とてもフェアな分野だと思う。


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