海外での写真のポーズ事情「ピースするのは日本人だけ」な訳がない!


写真に関するポーズで、日本にいるとよく耳にするセリフがある。

 
「写真の時のポーズでピースをするのは日本人だけ」

 
自分も日本にいた頃は、これを本気で信じていた。

 
確かにググると「写真の時のポーズでピースをするのは日本人だけ」というものばかりが出てくる。

 
しかし、本当にそうだろうか?

 
自分は数年前に、日本でのサラリーマン生活にピリオドを打ち、1年半かけて世界の国々を周った経験がある。そして、その旅の道中、幸運にもたくさんの国の友人を得る機会に恵まれた。

 
そんな彼らと写真を撮る時に、多くの友人が日本人と同じようにピースサインをする習慣を持っていた。「ある特定の地域」を除いては。。。

 
今回はその経験を踏まえて、海外のピース事情となぜ日本では「写真の時のピースは日本人だけ」と言われるのかを考察してみようと思う。

 

海外での写真のポーズ事情「ピースするのは日本人だけ」な訳がない!

あるWebサイトではピースサインは「外国人から見るとスゴく奇異に映るのです」とまで言い切っている。※上記のキャプチャー参照

 
では、その外国人が奇異なピースサインをしている写真をご覧いただこう。
※”All photos were taken by me”

 
まずはお近くの韓国、中国、台湾の友人達。

台湾

韓国

中国

 
お次は東南アジアの国々。

カンボジア

フィリピン

 

これらの写真を見て「アジアの国々は日本をリスペクトしているからだ」と言う人もいるかもしれない。
 

その真偽はさておき、写真を撮る時にピースをする文化はアジアだけでなく、中東やアフリカ、南米の国々でも見ることができた。

トルコ

イラン

サウジアラビア

 

エジプト

ペルー

アルゼンチン

 

自分が撮った写真だけでも、世界中でこれだけの国々の人が写真を撮る時のポーズにピースをしているのだ。

 
ちなみにロシアの女子フィギアスケートの選手も写真を撮る時にピースをしていた。

「写真の時のポーズでピースをするのは日本人だけ」と言われる理由


世界中で写真を撮る時にピースサインをする人たちを見てきたが、ある特定の地域だけは、あまりピースサインが見られなかった。

 
それは、アメリカと西欧諸国だ。

 
同じヨーロッパでもロシア、ウクライナ、ポーランドなどの東欧諸国は若い女性を中心に、写真を撮る時にピースサインする場合があるが、イギリスやドイツ、フランスを中心とした西欧諸国やアメリカでは、そのようなことをする人逹は滅多にいない。

 
欧米諸国にピースの文化が浸透していないからと言えるが、ここに日本人が「写真の時のポーズでピースをするのは日本人だけ」と言う理由が垣間見える。

 
それは、日本人にとって「海外」と言えば、アメリカや西欧諸国だけを指すからだ。

 
アメリカや西欧諸国の文化、ライフスタイル、ファッション、流行っているものすべてが、日本人にとって「海外」としての憧れであるのだ。

 
これは明治時代以降、日本人に植え付けられてしまった欧米の白人に対する「コンプレックス」から来ていると言えるだろう。

 
欧米のものをリスペクトしすぎるあまり、日本人の頭の中には無意識に下記のような図式が出来上がる。

日本人の頭の中
・海外=欧米
・欧米人は写真を撮る時にピースはしない=海外では写真を撮る時にピースはしない=写真の時のピースは日本人だけ

乱暴な言い方をすれば、アメリカや西欧諸国以外の地域は日本人にとって「海外」ではないのである。
 

時代は変わっても日本人の変わらない欧米リスペクトとアジア軽視


2017年上半期(1月〜6月)のロンドンの不動産投資のうち、6割が中国の投資家によるものだった。数十年前で大英帝国として誇ったイギリスの土地が、中国人によって買い漁られているのだ。

 
この事実からもわかるように、今の時代、中国やインド、ASEAN諸国(東南アジア諸国連合)を抜きに、世界を語るのは不可能になってきている。

 
それにも関わらず「写真の時のポーズでピースをするのは日本人だけ」という言葉の裏には「欧米に対する過度なリスペクト」と「アジアに対する軽視」が見て取れる。

 
アメリカや西欧諸国が、世界の中心だった20年前までは「欧米に対する過度なリスペクト」でも良かった。

 
しかし、これらの国々の世界的な影響力が低下していく中で、依然として欧米しか目を向けない日本人の態度は、完全に世界の潮流から取り残されることとなるだろう。

 
「空気は読む」のは得意でも「時代を読む」のが不得意な日本人。

 
「写真の時のポーズでピースをするのは日本人だけ」という言葉ではなく「アメリカや西欧諸国は写真の時にピースをしない」と日本人が言えるようになった時、本当の意味で、日本人もグローバルな視点を持つことが出来るようになったと言えるかもしれない。

最後に

日本人の写真を撮る時のピースは70年代頃から広まったとされ、他の国々に比べその歴史は古い。

 
しかし、そのため写真の時のピースの発祥は日本と考えるのは早計だ。

 
もちろん日本の影響を受けた国もあるだろうが、アルゼンチンやイランの写真時のピースは自国の政治運動から来ているとも言われている。

 
このような事実を書いておかないと、昨今の「日本はスゴい!」という日本称賛のテレビ番組に、確実に取り上げられてしまう。

 
「ピース発祥は日本だった!」のように。

ハンバーガーは将軍様が発明したと信じて疑わない某国の国民のようにならないように、自国のメディアだけでなく、積極的に世界にもアンテナを張って行かなければならないだろう。


2 件のコメント

  • 本当にその通りですよね。このまま、アジアを潜在的に見下し続ける限り、日本に未来はないですね。

  • でも東南アジア人って貧乏だしちょっと都心を外れると汚い街が広がってるし口にださないけど中学生から年寄りまで見下してるでしょ。べつに見下そうなんて思ってないけどナチュラルに格下だと思ってるのはしょうがないじゃん。日本と同じかそれ以上に豊かになってくれとしか言えんわ。
    欧米に幻想だきすぎてんのはわかるw何か日本の問題点を見つけてはアメリカはードイツはー北欧はーだもんwwwもうこれきりがないよねw

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