恋人と手を繋ぐ。右手?左手?どっちの手が良いのか考察してみる


恋人と手を繋ぐ時、あなたはどちらの手を繋ぐだろうか?
 

日本の場合、男性が右側に立ち左手を、女性はその逆というケースが多数派になると思う。
 

しかし、実はこの日本の「カップルの手の繋ぎ方」は、世界から見たら少数派なのだ。
 

自分は海外で生活し始め、今年で5年目を迎えるが、海外で手を繋いだカップルを見ると、下の画像のように男性は左側に立ち、右手を、女性は右側に立ち、左手を繋いでいることが多い。

日本と海外とでは正反対なのだ。
 

一体、この日本と海外の違いは何処から来るものなのだろうか?
 

今回は、「なぜ日本と海外とでは、男女の手の繋ぐ時の立ち位置が逆なのか?」ということに仮説を立て、そして、日本人にとって、どちらの手を繋ぐのが最適なのかを考えてみる。

※便宜上、これから論ずる対象は男女共に右利きとする。

 

なぜ日本と海外では男女の手の繋ぐ時の立ち位置が逆なのか?

なぜ日本と海外では、男女の手の繋ぐ時の立ち位置の多数派が逆なのだろう?
 

その違いの理由について、心理、文化、歴史のそれぞれの側面から仮説を立てて考察してみる。

心理的理由:手を繋ぐ時の男性と女性の心理の違い?


心理学的に右側に立って左手を繋ぐことは、利き手が自由に使え、相手をリードしやすく、逆に左側は、利き手を預けることで安心感を得られるとされている。
 

日本の場合、「半歩下がってついて行く」という言葉がある様に、女性は控えめな方が良いという考え方が根強く残る。
 

言葉の是非はさて置き、そのため、男性が右側に立ち、左手を繋ぐというケースが多いと考えられる。
 

反対に、欧米では自立した女性が評価され、中華圏や東南アジアの国々などは、男性よりも稼ぐ女性が多い。そのため、カップルでも女性が男性をリードするというケースが多い。
 

そのような理由から、海外の多くの国では女性が右側に立ち、左手を繋ぐというカップルが多く見られると推測される。

文化的理由:道路の通行ルールが手の繋ぎ方に影響?日本の左側通行は少数派


日本の道路は左側通行だが、実はこれは世界でも少数派。
 

理由は、侍が歩く際に刀がぶつからない様に、左側通行になった説や明治政府がイギリスの制度を取り入れた等、諸説ある。
 

下記の地図の赤色が右側通行、青色が左側通行を採用している国だ。日本の左側通行がいかに少数派なのかがわかるだろう。

 
左側通行を採用している日本では、車は右ハンドルになるため、車を運転する機会が多い男性が右側にいるケースが多い。
 

また車だけでなく、歩く際も左側通行となるため、右側に女性が立ってしまうと人とぶつかったりする危険性がある。そのため、自然に男性が右側、女性が左側となったと推測できる。
 

そうすれば、右側通行が主流の海外では日本と反対で男性が左側、女性が右側が主流というのも説明がつく。

歴史的理由:男性の右脳を刺激するため、女性は左側に?


左脳は論理的・分析的で言語を司り、右脳は直観的・感性的思考を司っていると言われている。そして左脳は右手と、右脳は左手と繋がっている。
 

それを踏まえた上で、インド出身のブロガーが下記のことを述べていた。

古来より、男性は日々獲物を捕るために(左脳が司る)論理的思考や分析能力の部分が発達していった。そのため(右脳が司る)感性な部分を補う目的で、女性が常に男性の左側にいることは必然だったと言える。
To have Woman on your Left hand side is the Right approach!より抜粋

男性は古来より獲物を捕るために、論理的思考を司る左脳をフル回転させていて、右脳を使用する共感や感性といったものは、それほど重要ではなかった。そのため、共感や感性が退化しないように、女性は男性と一緒に入る時は、常に左側に立ち、右脳を刺激させたという説だ。
 

著者はインド出身で、インドは日本と同じ左側通行のためか、男性が右側、女性が左側という前提で自説を語っている。
 

今でこそ、世界の主流は右側通行だが、それ以前、中世までは左側通行が主流だったと言われている。そう考えると、あながちこの説は間違ってはいないのかもしれない。
 

中世以前は男性を癒すために女性は男性の左側に立ち、その後、右側通行になった国々は、女性を危険から守るために男性が左側、女性は右側と変化していったのだ。

結局、どちらの手を繋ぐのが最適?


ここまで、日本と海外での男女の手の繋ぐ時の立ち位置の違いの理由を見てきたが、日本人カップルの場合はどちらの手を繋ぐのが最適なのだろうか?
 

答えは「どっちでもいい」だ。
 

日本でも海外でも、結局、リードしたい方が利き手を空けるというのは変わらない。
 

相手に甘えたい、引っ張っていって欲しいと思うなら、左側に立って右手を繋げばいいし、相手をリードしたなら右側に立って左手を繋げばいい。
 

大事なのは、2人の間でどちらの立ち位置が、楽か落ち着くかに尽きるのではないだろうか。
 

結局、重要なのは、どちらの手を繋ぐかではなく、相手に対する思いやりかもしれない。


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