ブスと言って人を容姿で差別する日本人の民度は終わっている


昨今、女性の容姿をけなす「ブス」という言葉が、日本のTVやエンタメ系のニュース、Youtubeで頻繁に見られるようになった。
 

日本を代表する大手のYahoo Japanですら、下記のような若い女性の容姿をけなす記事を見かけることがある。

SKE48・松村香織が衝撃発言「隠れブスが…」

もちろん、海外にも人の容姿をけなす人間はたくさんいる。
 

しかし、公共の電波で堂々と人の容姿を差別し、笑い転げているのは、世界を見渡しても実は日本人だけなのだ
 

これを差別的な行為と認識できないようでは、日本は他の国から10年遅れていると言わざるを得ない。
 

今回は、日本の「面白い」なら、人の容姿をけなして差別しても良いという風潮について考えたい。

 

公共の電波で人の容姿を堂々とけなし、差別するYoutuberや芸能人たち


最近、炎上して話題になったYoutuber・へきトラハウスの「振り返りブスババ抜きゲーム」

アイドルグループのメンバーにブスと言って容姿をけなす大物芸能人達。
 

これらの公共の電波で人の容姿をけなす人間は、相手を傷つける意図はなく、言われた本人のリアクションで視聴者の笑いを取りたいのが本来の狙いだろう。
 

「見ている人が面白いんだから、ブスは容姿差別されても我慢しろ」。そんな空気が日本に蔓延している。
 

しかし、世界から見たら、このような笑いをとるために、人の容姿をけなしても良いという日本の風潮は異様でしかない。
 

もはやこの風潮は「教養がない」などと言える次元の話ではなく、「民度が低い」と言わざるを得ないレベルだ。
 

ここまで読んだ日本人からは「軽い冗談じゃないか」「空気読めよ」という声もあるだろう。
 

しかし、この甘い認識こそ、人権における日本人の意識の低さを証明しているのだ。

容姿差別を堂々と行う日本は人権意識の低い国


欧米諸国やアジアの多くの国々は、1つの国に多数の民族が共存して暮らしている。
 

これらの国々でも特定の人種や肌の色で差別されるというのは、残念なことに未だに根深く存在しているのは確かだ。
 

しかし、これらの国々では様々な差別の歴史を乗り越えて、現在は人の肌の色や容姿をけなし、差別するのはタブーという共通認識が出来つつある。
 

どんな肌の色でもどんな容姿でも、その人の自身の大切な個性

みんな違ってみんないい

人の数だけ美人の定義がある
 

これらが21世紀の世界で、形成されつつある共通の認識なのだ。
 

 

翻って日本は、世界でも珍しいほぼ単一民族の国で、ほぼ同じ人種が暮らす故に、人と違うことは認めないという価値観が根強く残る。「長いものには巻かれろ」「出る杭は打たれる」などは、日本人の価値観を良く表した言葉だろう。
 

そのため、美の基準も画一的(細い、二重、鼻が高い等)で、その基準に合致しない人は「ブス」と言われ、差別される。
 

また、もっと大きな視点で考えると、日本はほぼ単一民族が故に、特定の人種や肌の色で差別してきた歴史が他国と比べると少ない。
 

他国が歴史的に、様々な差別や偏見で「人種差別はいけない」から始まり、「容姿差別はいけない」と順を踏んで学んできたのに対して、日本はそのような考えに至るまでの学習機会が多くなかった。
 

そのため、21世紀の現在になっても、日本では肌の色や容姿等の外見をけなすのは、タブーという認識がとても希薄なのだ。
 

日本で教育を受けた人なら小中学校で、ナチスのユダヤ人迫害やアメリカの黒人の差別の歴史を習ったことがあると思う。

(自分たちの国の歴史ではなく)他国の歴史を使って「人を外見で差別してはいけません」と他国を反面教師のようにしている割には、自分たちは公の場で堂々と人の容姿をけなす。
 

残念ながら、それが今の日本の姿だ。
 

日本は外国人労働者の扱いに関して、世界中から「人権後進国」と批難されているが、「人権後進国」たる所以をこの「ブス」という言葉の使い方1つからも世界中に露呈してしまっているのだ。

他者への想像力が圧倒的に欠如している日本人


肌の色や容姿等をけなすのはタブーという世界の共通認識が希薄な日本。
 

しかし、それ以前にもっと大切なことが、今の日本人には決定的に欠けている。
 

それは「他者への想像力」だ。
 

「ブス」と言われた当人はどのような気持ちだろう? それを考えたことがあるだろうか?
 

その容姿をけなされた人も誰かにとっての大切な人だ。その人の親や兄弟、彼氏はどう思う?
 

もし自分の恋人が誰かに「ブス」と言われたら、そいつの顔面に蹴りを入れてやることぐらいはするだろう。
 

TVやYoutubeなどで女性の容姿をけなしているヤツらは、誰かに殴られても良いとの覚悟の上での発言なのだろうか?
 

そんな覚悟もなく、ただ「面白いから」という理由で人の容姿をけなし、差別するYortuberや芸能人達。
 

そして、それに対して、何の疑問も抱かず笑い転げている日本人。
 

日本人の圧倒的な「他者への想像力」の欠如。
 

日本人は「おもてなしの国」といった上っ面だけのサービス業を他国にアピールする前に、本当の意味での他者への思いやりを学ぶ必要があるのではないだろうか?

最後に

繰り返しになるが、人を容姿で差別することは世界中どこにでも存在する。
 

だが、公共の電波で堂々と人の容姿を差別し、笑い転げているのは、世界を見渡しても日本人だけなのだ。
 

人の容姿をけなすのは辞めようと世界中の人が訴え、努力を重ね、その積み重ねが、今、結果として、少なくとも公共の電波で堂々と人の容姿を差別することはタブーとなった。
 

これが日本を除く、今の世界の流れだ。
 

そんな世界の潮流から逆行し、他者への想像力が欠如している今の日本。
 

しかし、それでも多くの日本人は、そのことに気がつかず、日本は文化も考え方も洗練されている一流国だと思っている。
 

お隣の国々を民度が低いと小馬鹿にする前に「自分たちはどうなのか?」という視点が完全に欠けてしまっているのだ。
 

今後、日本は外国人の人口が増え、2020年には東京オリンピックもある。そんな時代に、世界共通の新しい価値観についていけず、自らの価値観をアップデートできていないのに、一流国を自認しているのが現在の日本だ。
 

これ以上「日本は人権後進国」と世界から言われないためにも、これからの日本の未来を作る今の10代、20代の若い人達は、積極的に海外に出て「世界の常識」というものをしっかり学んで行くべきだろう。


16 件のコメント

  • その通りだと思います。
    日本は容姿に対してすごく厳しいですよね。
    もし自分が言われたら…と考えれば言えないと思うんですけどね。

  • 本当にその通りですね。
    海外に住んでいる者ですが、こちらじゃ女性にダイエットを強いる発言もタブーです。私がつい日本の感覚で痩せなきゃと自虐しても必ず否定し褒めてくれます。
    他の同席していたアジア人の男性がその自虐に乗ってこようものなら他の国の人たちが全力でそれは失礼だと正してくれます。女性も男性もです。

    冗談でも言ってはいけないという感覚が染み付いてるみたいですね〜
    それに比べ、日本やアジアの女性へのモラルが本当に低いと実感します。

    10年どころか20年は遅れてますよ。

  • 私も違和感を感じていました。でも、そう言うとノリが悪いやら真面目すぎる等と言われたり、思われると悶々としていたので、自分と同じように考えている人がいると知ってホッとしました。
    やはり単一民族ということも大きく影響していそうですね。
    メディアの力って大きいです。容姿で笑いを取るのは少なくともテレビだから成り立ってると思います。しかし、それを学校や社会で行われることはダメだと思います…。

  • それは違いますよ
    タブーを許すというのは気安さ、信頼の表れでもあります
    海外では黒人同士はお互いを「ニガー」と蔑称で呼び合ったりすることがあります
    お互いを憎みあっているのではなく、仲が良いからこそそういう冗談も通じる

    容姿の話も必ずしもタブーではありません
    「お前太った?ちょっと痩せろよ」「うるせぇwww」みたいな会話をします
    タブーに触れられても許せる、関係の深さを逆に表しているとも言えます

    ですが決して悪ではありません。海外の方が正しい、という考えを改めるべきです

    みんなちがってみんないいのなら、皆の人と人の付き合い方もいろいろあって
    みんなちがってみんないいのです

  • 日本はいま韓国より整形大国です。
    それは容姿を評価される機会が多いからじゃないでしょうか。
    そんな文化クソくらえですが、それを助長しているのはテレビですね。。。

  • この記事を書かれた方に賛同します。
    私も留学から戻り、同じ気持ちでいました。
    ありがとうございます!

  • 性別に関わらず、日本は容姿に劣っている…と判断した人間には辛辣な風潮があると感じています

    「自分を不快にさせる見た目をしているのが悪い」という論理がまかり通ってしまうんですよね。
    容姿の規定ラインに到達できない人間こそが、他者への想像力不足なんだ。そう認識している人が多いと感じます。

  • 美人すぎる●●とか、すぐ容姿に反応するのも日本の特徴ですね。
    実力よりまず顔を評価する日本人・・・マスコミのせいなのかな。

  • 以前職場の男性たちはたいていは可愛ければなんでもいいという人たちばかりでした。
    彼らは見た目がいい人には非常に丁寧に接するのですが、見た目が悪いは笑いの種にしたり見下した態度を取っていたことがありました。本当にそれがいい大人がやることかと呆れてしまいました。
    ただ、日本では多かれ少なかれこんな考えの人しが多いのではないでしょうか。

    第一印象で人はわからないのと同じで、人は見た目でなく色んな面から見ないとその人のことなんて何もわからないじゃないですかね。

  • 海外も容姿差別たくさんあります。むしろ海外の方があからさまです。
    それはさておき、容姿といっても明らかに不潔で不快感を与える人は、周りへの配慮がなってないと思います。

    でも日本の場合は、清潔なのに顔の造形で美人やブスをわけたりする人間が多いので、
    そうした輩は低能だと思いますね。

    自分のケアでなんとかなるもの→本人が悪い
    顔の造形など生まれつき変えられないもの→差別する奴は低能

    というのが私の判断です。

  • 記事拝見致しました。
    私の意見を申しますと、日本人は際立って差別意識が強い訳ではなく女性を容姿で判断するのはどこの国でも同じだと思います。
    確かに日本人は容姿のことを話題にすることであの人が容姿で判断しているから自分も容姿で判断しようという甘さを助長することになると思います。
    容姿で判断ということは質の問題もあると思います。
    人間外見的に表現されることもありますし、それに寛容でもいけないと思います。それなりに厳しくみることも時には必要だと思います。
    ただ日本人のメディアは質が低いように感じます。
    そしてそれに影響されやすい(これは実体験です)。
    ただそんな事に嫌気がさしたり、気にもしない人がいることも意識しないといけないと思います。
    それが筆者でもあり、もしかしたら意外と多いかもしれません。そういう人は目立たないだけで。
    以上です。

  • ってゆーか、、、
    当の日本人、もの凄い白人コンプレックスじゃんね(苦笑)
    いつも白人の容姿や文化に片想いしており、白人を同等の目線で評価する。だが決して、白人と白人社会に芯から交わる事が出来ない。その「壁」の鬱憤が、同じ日本人への外見差別に繋がっている面もある。日中韓、醜い国同士仲良くしようや(笑)

  • そんな事を言い出したら、発展途上国に生まれて貧しかったために学歴がなくたいしたお金も稼げず一生貧乏な人もたくさんいる。
    学歴差別や貧富の差別はいいのに、容姿の差別だけ悪いとは変な慣習。

  • だけ悪いとは誰も言ってないのでは?
    容姿差別を取り上げた記事で他の差別の話持ち出して貧乏な人もいるとか突然言い出すのは見当違い

  • あきらかそういう言い方でしょうに
    ふつう、そうじゃないっていうなら
    もちろん他の差別もいけないことだが、今回は容姿差別についてのみとりあげる
    とかいうでしょ

  • おっしゃる通りですね。
    海外のことはよく知りませんが、日本の容姿差別は確かに酷いです。
    新喜劇やバラエティ番組では女性の容姿を貶して笑いを取るのが当たり前。メディアに踊らされやすい人間(特に男性)がそれを真似て身近なブスやデブを罵って笑う、、、しかし仕事としてブスを売ってお金を稼いでいる人と一般人を同じように扱ってはいけませんよね。
    はっきり言って日本人のモラルの低さって異常だと思います。
    「悪いことだからやめなさい」ではなく、「恥ずかしいからやめなさい」と注意する親が多い=他人の目ありきの躾=バレなきゃいい、問題にならなければいい
    みたいな価値観が定着しているように感じます。

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