中国人彼女と別れた理由を赤裸々に語ろうと思う


実は先日、2年間付き合った彼女と別れることとなった。
 

彼女は中国・上海出身で、日本語をネイティブ並みに操り、日本の文化にも明るい。
 

日本に訪れたことはないが、ここ香港で日本人の自分と一緒に暮らしていた。
 

別れることになった原因は、性格の不一致というより、国際恋愛特有の価値観の相違というものだろうか。
 

この一件で、改めて国際恋愛の難しさを痛感した次第だ。
 

そこで、今回は中国人彼女と別れた理由を赤裸々に語ろうと思う。
 

彼女と別れた理由


彼女と別れた理由。その原因となったのは、現在、香港を賑わせている「逃亡条例改正案」だ。
 

日本でも、香港のデモに関して、連日ニュースに流れているので、「逃亡条例改正案」については聞いたことがある人も多いだろう。
 

逃亡条例とは?
香港以外の国・地域で犯罪にかかわった容疑者を当該国・地域の要請に応じて引き渡せるように定めた条例。
現在、香港は米英韓など20カ国とこの協定を結んでいる。
 

香港政府は、この逃亡条例を中国とも締結しようと改正を試みる。(2019年9月、香港政府はこの逃亡条例改正案の撤回を宣言済み)
 

しかし、この法案が通れば、「国家の秘密と情報を探った疑い」などと言いががりをつけて、中国政府が気に入らない人物を香港から犯罪者として連れてくることが可能になってしまう。
 

中国政府に都合の悪い活動家やジャーナリスト、ビジネス上の紛争を抱える企業関係者も引き渡しの対象になることがあり得るのだ。
 

そのため、多くの香港の人々が「香港の自由や自治が失われる」として抗議をしている。
 

では、なぜこの「逃亡条例改正案」が、彼女と別れる原因になったのか?
 

中国と香港の狭間で

彼女と別れた理由を説明する前に、この「逃亡条例改正案」が、昨今の若い中国人と香港人に、どの様な影響を及ぼしたのかを説明しよう。
 

「逃亡条例改正案」に対して、若者を中心とした多くの香港人が反対を表明。
 

自分の友人や同僚の多くも
 

香港の友人
香港は中国ではない!!
 

と叫び、デモに参加していた。
 

日本の一部報道だと、低所得者の若者が、社会に不満を抱き、鬱憤を晴らすためにデモに参加していると言われるが、自分の周りの友人達を見渡すとアジアトップクラスの大学、香港大学の卒業生や一流企業に勤めるデモの参加者も少なくない。
 

そのくらい、香港の社会的混乱は深刻な状態にあるのだ。
 

一方で、自分には中国人の友人や、仕事で関わる中国人の同僚も多数いる。
 

彼らとは普段、歴史はもちろん、政治的な話をすることはない。
 

しかし、この「逃亡条例改正案」に関してだけは違った。
 

中国人の同僚は、仕事中の電話や雑談の中で・・・
 

中国の同僚
香港は中国の一部なのに・・・それなのに、デモをしている意味がわからない。
 
 

と不満を語る。彼らからすれば、まるで千葉県が日本から独立を試みようとしているかの気持ちなのだ。
 

同じく、中国の友人達は、Facebookに香港のデモを非難する投稿をし、Twitterでは、デモを擁護する外国人の書き込みを見つけては「内政干渉だ!」と激しく抗議しているものも少なくない。
 

この様に、この「逃亡条例改正案」をきっかけに、香港人と中国人の間に大きな溝が出来てしまっているのだ。
 

彼女の異常なまでの愛国心が別れるきっかけに・・・


香港と中国の関係と同様に、日本と中国の両国の間には、政治や歴史に関して、様々な複雑な問題が横たわる。
 

そのため、中国人の彼女と付き合う上で、政治や歴史の話はしないというルールを作っていた。
 

しかし、「逃亡条例改正案」に対するデモが激化するにつれて、自分たちの生活の間にも 否が応にもデモに関連した話が入ってくる。
 

そんな中、彼女も自分の前で「香港は中国の一部!」と言う機会が増えてきた。
 

デモに関するニュースを見る度に、怒りに震え・・・
 

※写真はイメージです
デモに参加している香港人はテロリスト!
 
 

さらには、日本人である自分が「香港人」という言葉を使おうものなら・・・
 

※写真はイメージです
香港人じゃなくて、中国香港人!我が国、中国は1つの中国!
※「1つの中国」とは中国大陸、香港、台湾、マカオは全て中国であるという主張
 
 

このように領土問題のことになると、我を忘れて熱くなるのだ。
 

しかし、これは彼女だけが、特別な訳ではない。
 

この香港の問題に対して、中国の外で活躍する多くの俳優やアーティストが「一つの中国」とSNSで表明したり、海外在住の中国人が、欧州やオーストラリアなどの世界各地で、集団で国旗を掲げ、国家を歌い「一つの中国」を世界に訴えている。
 

日本でも、中国人の集団が大阪で国旗を掲げ、国歌を歌ったたり、日本の各地の神社で中国人旅行者が、香港人や台湾人の絵馬を見つけては、取って捨てたり、上書きをするという様なことが起こっている。
 

その他にも、香港のデモを支持した菓子チェーン大手が、すべてのオンラインショッピングから商品を締め出されたり、南米チリにある台湾料理屋が、在チリ中国人に「愛国心を教え込む」という理由で、襲われるような出来事も起こっている。
 

日本人から見れば、ドン引きなこれらの中国人の行為だが、中国版Twitterと言われるWeiboでは、これらの行為に「我支持你!」と言った賞賛の声が多い。
 

これらの出来事を彼女は・・・
 

※写真はイメージです
国を愛する気持ちは、家庭を愛する気持ちと同じく、純粋で自然なもの!
 
 

と表現している。
 

逆にもし、日本人が目の前で外国人に・・・
 

ロシア人
北方領土はロシアの領土だよね!?
 
韓国人
竹島は韓国の領土!
 

と言われても、多くの日本人は・・・
 

日本人
まあ、色々な意見があるよね(否定すると面倒くさそうだから、とりあえず無難にやり過ごそう・・・)
 
 

といった反応をするだろう。
 

国と個人を分けて考える傾向が日本人は、領土問題で、どこの国がどう思おうとも、自分達の生活には直接利害関係と考え、争いにならない事を一番に考慮する。
 

さらに、日本の俳優や芸能人がSNSで・・・
 

日本人俳優
北方領土は、我が国固有の領土でーす!
 
 

といった政治的発言をすることは、日本人の間では、イメージダウンにもなりかねない。
 

また、海外在住の日本人が、スポーツの国際試合以外で、集団で国旗を掲げて、国家を歌うこともないだろうし、愛国を表現するために、絵馬を捨てるなどの他国の文化を蔑ろにする様なこともないだろう。
 

だが、中国の人々の多くは、どこの国の誰だろうと、世界のどこであろうと、香港や台湾などの領土問題を始め、愛国心を表現する為なら・・・
 

中国人
1つの中国ーーーーーー!!!
 

と言って、愛国心の表現を何よりも優先する。
 

もちろん、こういった愛国心を否定している訳ではない。
 

しかし、日本人の多くは、特定の宗教や過度な愛国心も持たないで生活をしている。そのため、何かに熱心に傾倒する機会が少なく、特定のものに人生をかけて傾倒する人のことを「信者」と呼んで揶揄することもある。
 

そんな日本人のモノサシで考えると、彼らの愛国心は新興宗教の「信者」の様に、不気味に映るのだ。
 

日本人の中国人に対する好感度は、台湾人や香港人のそれに比べて高くはない。
 

その理由は、政治や歴史問題に原因があるのではなく、こういった日本人の常識では、計り得ない彼らの行動原理にあると感じている。
 

自分は香港に住み、香港人の友人や同僚に囲まれて生活している。
 

そして、その多く人達は、香港の未来のためにデモに参加している。
 

それを知っているにも関わらず、
 

※写真はイメージです
デモに参加している香港人はテロリスト!
 
※写真はイメージです
1つの中国!
 

と愛国を自分の前で叫ぶ彼女に、拭いきれない違和感を感じてしまった。
 

もちろん、この2年間で彼女が、直接日本のことを悪く言うことはなかった。
 

しかし、それでも外国人である自分にさえ、自国や自身の主張を押し付ける愛国表現に、辟易したと言うのが正直なところなのだ。
 

最後に

もちろん、全ての中国の人が、上記で挙げた人々や彼女の様に、(日本人から見て)行き過ぎた愛国心を持っている訳ではない。
 

自分の中国の友人の中には・・・
 

中国の友人
中国は経済成長はしたけれど、中国人がグローバルなマナーを身につけるには、あと30年はかかる。
 
 
中国の友人
この国には、政治を批判できる自由がない。他国が羨ましい。
 

と言った意見を言う者もいる。
 

だが、自分の彼女は、その他大勢の中国人の様に、何よりも「愛国心ファースト」だった。
 

愛国心は、確かに大事だと思う。
 

だが、インターネットで簡単に他国の人と繋がることができ、LCCなどの出現でパスポートさえあれば、簡単に他国へ旅行が可能となった現在、愛国心より優先されるものがあるはずだ。
 

他国の文化へのリスペクトや円滑なコミュニケーションのための配慮。
 

そして、何よりも自分の国が海外の人の目からどう映っているかと言う意識。
 

海外では、たった一人の一挙手一投足が、その国の印象を決定付けてしまう。
 

それに対して・・・
 

※写真はイメージです
どうでもいい・・・
 

と言ってしまう彼女。
 

今後、自分がどんなに頑張っても、彼女の「愛国心ファースト」の姿勢を変えることは出来ないだろう。
 

こう言った日本人同士の付き合いにはない価値観の違いは、国際恋愛にはつきものだ。
 

だからこそ、国際恋愛は難しい。


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